2009年9月16日水曜日

淫妻噂になっちゃって

うっそ~ん!そんなん何でもっと早く言ってくれないの?
つっても何ができるっつぅ訳でもないんだけどさ。
ちょうど先生と関係するようになった矢先に聞いた話だったから、厨房なりにほのかに萌えるもんがあったんだよね。
あ~ストーカーとでも何とでも言ってくれよ。
俺はきっちり先生のマンション確認したさ、しかも先生のマンションきっと旦那も安月給なんだろうな公営住宅っつぅの?
セキュリティーとかも全然無くって1階に各部屋のポストが有るから俺は先生が何号室に住んでんのかもチェックしちまった。
いや、中は見ねぇよマジ。
そこはやっていい事と悪い事の分別はついてるつもりだったから。
まぁポストに鍵かかってたつぅのもあるけどね。
俺は毎週土曜日になると少しだけ横道に逸れて先生のマンションを外から確認してたわけ。
あ~洗濯物干してある・・・とか、まぁあの・・・下着とかもね干してあった。
しかし別に双眼鏡でのぞいたわけじゃねぇしさ、そんぐらいは有りだろう?有りだよな?
キモイとか言うなよ。
で、先生が通らないかなぁとかドキドキしたりして・・・。
ま、いっぺんも逢わなかったけどね。
どんぐらい続けてたかなぁ・・・って多分1ヶ月ぐらい?ごめん忘れちゃった。
で何かそん年の夏って凄い夕立っていうのか突発的に物凄い雨が何回か降った事があった。
それで、まぁだからってどうって話でもないんだが、俺はいつものごとく土曜にいそいそとジャンプ買いに遠出しようと思ったわけ。
が、前方に凄い暗雲が立ち込めてるわけよ・・・。
こりゃ降るかな・・・いや、全力で行けば間に合うか?・・・俺の中で葛藤した。
しかし真夏だしね、ちょっとやそこら降られたからって凍えるわけでもないし、俺は若さも手伝って強行する事にしたわけ。
(あ~今日はせんせの所には寄れねぇな・・)とか思いつつ。
ガー!ともんのすっごい勢いでチャリを走らせた。
今にして思うと、何でジャンプごときでんなエネルギー使ったんだろう?とか思うんだけどあれって一種の中毒なのかな?続きを誰よりも早く一刻も早く読まないと気が狂うというか一週間をまともに暮らせないような錯覚に陥ってたんだよね。
ほんとアホみたい。
で、ぐんぐん坂を上り下って高速の下を通って店についた・・。
(あったあった、よぉし、クリアしたぞ)俺はハァハァと息を荒げながら店に入り、店頭にあるジャンプを買うと表に出た・・。
すると、ん?・・ん?・・・ポツポツと顔を叩くヒンヤリとした冷たい感触。
(やばい!雨だ)俺はチャリに飛び乗ると一気に今来た道を走りだした。
上見るとさ、映画のCGじゃねぇか?っつぅぐらいの真っ黒い雨雲が立ち込めてんのよ。
で、ピカピカピカ綺麗な稲光が何本を光ってんのよ、全面に。
ボタボタすげぇ大粒の雨がアスファルトにビシャビシャ叩きつけると埃っぽかったアスファルトが特有のツンと饐えたような匂いがして、やばいこれはもうアウトだ・・・。
俺はもう天然シャワーを浴びる覚悟を既に決めた。
が、シャワーは甘んじて受けるが、怖かったのは雷だった。
いや、普通の雷ってさ、光ってから若干音が鳴るまでタイムラグがあるじゃん?
ピカ!ガーン!っつって、そりゃもう怖ぇ怖ぇ。
今は笑い話にしてるけど俺・・・死ぬんだ・・・とか、思った記憶あるし。
けど、それだけじゃ済まなかったんだよね、結局。
確かその時の暴風雨っつぅの?ニュースとかでも結構騒がれてたと思うんだけど今まで何十年も決壊した事がない川とか決壊しちゃってさ、床上浸水とかしちゃったやつ。
覚えてねぇ?
で、マンホールのフタとかポコポコ浮き上がっちゃてるし、高速の下とかもぅベルトの辺りまで水きてんの。
突破したけどね。
5kmぐらい走ってるとこでもう立ち往生っていうか、とりあえず雨脚が弱まるまで待たないと下手すると溺れ死ぬんじゃねぇか?って状態だったもんだから俺はちょっと小高いとこにあるクリーニング屋の屋根の下で雨宿りすることにしたわけ。
が、普通はその類の突発的な豪雨って30分とかそんぐらいで止むだろ?
止まねぇんだよこれが2時間ぐらい待っても止まないから俺、怖くなっちゃってさ。
もう何が何でも家に帰りたくなっちゃったわけ。
やっぱ厨房なんだな。
俺は止まない豪雨の中を飛び出した・・・が、やばい・・・もう駄目。
川が完全に決壊してんだもん濁流になっちゃって一歩も前に進めない。
立ち尽くす俺だった。
が、ふとテンパった俺の脳裏にとある人の顔が浮かんだのである。
そう、先生だった。
先生のマンションまでもそこからまだかなりある状態だったが迂回していけば何とか行けるような気がしたのだ。
俺はヨレヨレと先生のマンションに向かって迂回をはじめた。
結局先生のマンションに着いたのどんぐらいだったのかな・・。
普通だと5分チャリで行けばつくとこだったけど1時間ぐらいかかったかもしれん。
でも、ようやっと着いたは良いけどもう既に普通の家庭じゃ夕餉の支度でもしてる時間だ。
俺は先生のマンションのドアを叩くかどうかメチャクチャ迷った。
とりあえずこのマンションの下でやりすごすって手もある。
雨全然やまねーけど・・・。