2009年9月26日土曜日

淫妻頬を打つ雨

好きなだけ降ってください俺は大きく両手を広げてプラトーンばりにこの豪雨を受けてとめてやるぜ!格好よく(どこが?)もう完全に自分ワールドに入る俺だった。
ポツ・・ポツ・・ポツポツ・・ぽつぽつ・ビシャビシャ!ビシャ!ドッシャー!!!!と、俺の心の声が天に聞こえたのかプールをひっくり返したんじゃないか?っつぅもんの凄い豪雨が俺の顔面を叩き始めたわけ。(まけんぞ!俺はまけん!)
かんぺき青春君に心を支配された俺は意地でも動かぬ気持ちだった。
ドガーン!!!とすごい雷が雑木林に落ちた。
たまげた、これにはマジ。
本当に間近に落ちると雷って鉄臭い。
これはこのとき初めて知った。
あ~俺死ぬんだ・・・先回りして悲劇の主人公を演じはじめる青春君。
俺がここで死んだと知ったら先生だけが死んだ理由分かってくれるんだな。
な~んて超マヌケなことを思ってた。
先生泣いてくれるかな?
な~んてな。
が、状況はそんなのんきな事を言ってる場合じゃない。
すでに許容量オーバーになったドブにかかったコンクリートの隙間からゴポゴポと凄まじい噴水を上げはじめている。
雑木林はかなり低い立地条件にあるため見る見る俺の足元に水が迫ってきていた。
俺はしょうがないので小高いラブホの方へ引き返したわけ。
水かさがどんどん増してきている。
さすがに心配になって空を見上げる俺だった。
が、黒い雷雲は全く勢いを衰えさせる気配を見せない。
ラブホの所まできたら暗くなったからなのか料金灯とラブホのネオンが灯りはじめた。
とりあえずここにかくまってもらうか?
と現実クンが俺にささやきかけるが(ダメ!それ格好イクナイ!)と青春君が却下する。
結果俺は延々と土砂降りの中に晒されることに・・。
(バチだな、先生にひどいことしたバチだきっと)俺は雨に打たれながらそう思っていた。
時計を確認してみる、もう5時40分・・・。
先生は絶対に来ない、もうそれは決定だ。
それは受け入れよう。
が、雨が止むまでは立っていよう、これはもう意地だ。
格好悪い状況だけにここだけは意地でも逃げたくなかった。
バチだと思って受けよう。
そう思って顔から滝のように流れ落ちる雨を拭わずに立ち続けてたわけ。
あまりにみっともなくて泣きそうな情けない気持ちだったけど。
雨が目に入るもんで雨で真っ黒になったアスファルトの道路だけ見てた。
パシャパシャ跳ねる雨の勢いが増したり少し収まったりするのを見てた。
も~ボーっとして何分そうしてたのかもわかんね。正直。
と、その時だ。坂の下の雑木林の方からバシャバシャと水を跳ねて走る車の音が聞こえたわけ。
あ~雨しのぐのにカップルが来るんだな・・。
と思って、俺は目立ちたくないからちょっと端っこによって車をやりすごそうとした訳。
俺の前を車が走り抜けていく・・・。
俺の分まで頑張れよセックス!そんな気持ちでやりすごす俺だった。
すると俺の前10mぐらいのとこで車がキキ!と止まる音がする。
が、俺は関係ないので下を向いたままだった。
しかし車が急にバックしてくんの。ブィーン・・・・って。